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3−38図の×印における計器速度は、曳航されていないときの失速速度よりやや速く指示していても、索の張力が機体にはたらいていて、翼面荷重が増加している。したがって、その量だけ、失速速度が速くなるので注意する。
たとえば。Vs2が60?q/hで飛行する機体の場合は、3−39図のように、機体の全備重量W、曳航索の張力T、これに1.3Wで破断するヒューズが装備されているとすると、この機体にはたらく荷重は、次のようになる。曳航索は、ほぼ水平方向に引かれると考え、
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となる。前に書いたように、曳航されていないときの失速速度は60?q/hであるが、曳航中には、98.4?q/hになることを頭に入れておく。計器速度は、98.4Km/hだから安心してはいけない。曳航中に危険なきりもみにはいり、瞬間的に背面姿勢になることがある。×印の際の無線連絡は、習慣的にやれるようにしなければならない。特に低空でのきりもみは、絶対に回復できない。そのときの上昇姿勢は迎角で左右されるので、それ以上の迎角になると、索切れを招く。上昇の初期には、4ポ以上の上昇角は危険であるから、さけなければいけない。中期と末期における
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